医療処置を受ける幼児と看護師・医師・親の間で交わされるコミュニケーション
〔論文要旨〕本研究は医療処置場面における, 子どもと看護師・医師・親(以下, 大人)間で交わされるコミュニケーション内容を明らかにすることを目的とした. 処置参加する幼児期の子どもと大人を対象とし, 非参加観察法で処置場面35事例を撮影した. 映像から言動を文字に起こして記録し, 意味内容ごとにコード化した. 質的帰納的分析により, 言動のカテゴリーを作成した. 結果, 大人は【肯定】, 【遊び・気そらし】, 【説明】を多く示し, 看護師によるものが有意に最も多かった. 一方子どもは【否定】, 【確認】, 【遊び・気そらし】を多く示した. 大人は協力のもと, 子どもの反応を見ながら, これらの...
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Veröffentlicht in: | 小児保健研究 2018-03, Vol.77 (2), p.134-141 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔論文要旨〕本研究は医療処置場面における, 子どもと看護師・医師・親(以下, 大人)間で交わされるコミュニケーション内容を明らかにすることを目的とした. 処置参加する幼児期の子どもと大人を対象とし, 非参加観察法で処置場面35事例を撮影した. 映像から言動を文字に起こして記録し, 意味内容ごとにコード化した. 質的帰納的分析により, 言動のカテゴリーを作成した. 結果, 大人は【肯定】, 【遊び・気そらし】, 【説明】を多く示し, 看護師によるものが有意に最も多かった. 一方子どもは【否定】, 【確認】, 【遊び・気そらし】を多く示した. 大人は協力のもと, 子どもの反応を見ながら, これらの言動を用いた子どもの自律性や主体性を引き出す役割が求められる. 「I. はじめに」近年, 小児看護において子どもが自分の思いを表出できたり, 泣いたり叫んだり暴れたりしながらも, 子どもにとって嫌なこと, 怖いと思うことが終わった後, 頑張れた自分や乗り越えられた自分を肯定的にとらえられ, その後の生活で成長の機会となるように支援を行うプレパレーションの重要性が指摘されている. |
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ISSN: | 0037-4113 |