小児用転倒・転落防止プログラム第2版実施による転倒・転落率の変化および, 看護師のプログラムに対する意見

〔論文要旨〕 小児が入院する10病棟で転倒・転落防止プログラム第2版を実施し, プログラム実施による転倒・転落率の変化について前後比較調査を行った. 入院した小児3,501名のうち1,338名(38.2%)の小児に6か月間実施し, 転倒・転落率(1,000patient-days)は2.06から1.53に低下した(p=0.03). また, 10病棟に勤務する看護師251名を対象にプログラムに対する意見について質問紙調査を行い, 103名(41.0%)より回答があった. プログラムの実施により, 小児と家族への転倒・転落防止の説明が統一されたという回答が82名(79.6%)であり, 看護師自身の...

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Veröffentlicht in:小児保健研究 2014-11, Vol.73 (6), p.888-894
Hauptverfasser: 藤田優一, 藤原千惠子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔論文要旨〕 小児が入院する10病棟で転倒・転落防止プログラム第2版を実施し, プログラム実施による転倒・転落率の変化について前後比較調査を行った. 入院した小児3,501名のうち1,338名(38.2%)の小児に6か月間実施し, 転倒・転落率(1,000patient-days)は2.06から1.53に低下した(p=0.03). また, 10病棟に勤務する看護師251名を対象にプログラムに対する意見について質問紙調査を行い, 103名(41.0%)より回答があった. プログラムの実施により, 小児と家族への転倒・転落防止の説明が統一されたという回答が82名(79.6%)であり, 看護師自身の転倒・転落への関心が高くなったという意見が80名(77.6%)であった. 「I. はじめに」 わが国では, 入院している小児の転倒・転落事故は, 患者1,000人あたり1日に1.36件の割合(1,000patient-days)で発生している.
ISSN:0037-4113