母親の主観的虐待観と個人的要因および市区町村の対策との関連 - 健やか親子21の調査から
〔論文要旨〕 研究目的は, 母親の主観的虐待観と個人的要因および市区町村の対策との関連を明らかにすることである. 解析はロジスティク回帰分析を実施した. その結果, 母親の主観的虐待観は, 個人的要因である妊娠・出産・育児の満足がない, 育児に自信が持てない, 子どもとゆったりと過ごす時間がない, 妊娠中の飲酒, 現在の母親の喫煙, 父親の育児参加がない, 父親が子どもと遊ばないと高かった. また, 健やか親子21に関連する対策を「他部所と連携」していない自治体で健診を受けた3歳児の母親において高かった. 自治体の虐待予防対策は個人的要因の対応に加え, 地域と連携して実践することが必要であるこ...
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Veröffentlicht in: | 小児保健研究 2014-11, Vol.73 (6), p.818-825 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔論文要旨〕 研究目的は, 母親の主観的虐待観と個人的要因および市区町村の対策との関連を明らかにすることである. 解析はロジスティク回帰分析を実施した. その結果, 母親の主観的虐待観は, 個人的要因である妊娠・出産・育児の満足がない, 育児に自信が持てない, 子どもとゆったりと過ごす時間がない, 妊娠中の飲酒, 現在の母親の喫煙, 父親の育児参加がない, 父親が子どもと遊ばないと高かった. また, 健やか親子21に関連する対策を「他部所と連携」していない自治体で健診を受けた3歳児の母親において高かった. 自治体の虐待予防対策は個人的要因の対応に加え, 地域と連携して実践することが必要であることが示唆された. 「I. 背景」 「健やか親子21」の主要な課題の1つに「子どもの心の安らかな発達の促進と育児不安の軽減」として児童虐待対策がある. わが国の児童虐待の相談件数は年々増加し, 主な虐待者は実母が多い. |
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ISSN: | 0037-4113 |