児を出産後入院中の母親に対する予防接種の説明会の試み
〔論文要旨〕近年予防接種制度は大きく変化しており, 予防接種の接種率の向上には正しい情報提供が大切である. 従来, 当院では1か月児健診時に個々に予防接種の説明をしていたが, 2012年12月より児を出産のために入院した母親全員に集団で説明をするように変更した. その説明会は, 母親たちにとって予防接種を知る良い機会となり, 当院でのワクチンの接種率および任意接種のワクチン接種率の向上につながった. 児が適切な時期に必要なワクチン接種を行うには, 予防接種の情報提供を早期に行い, 医師のみでなく看護師や事務など予防接種に精通したスタッフを育成する必要がある. 「I. はじめに」予防接種に関して...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 小児保健研究 2014-07, Vol.73 (4), p.613-617 |
---|---|
Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 〔論文要旨〕近年予防接種制度は大きく変化しており, 予防接種の接種率の向上には正しい情報提供が大切である. 従来, 当院では1か月児健診時に個々に予防接種の説明をしていたが, 2012年12月より児を出産のために入院した母親全員に集団で説明をするように変更した. その説明会は, 母親たちにとって予防接種を知る良い機会となり, 当院でのワクチンの接種率および任意接種のワクチン接種率の向上につながった. 児が適切な時期に必要なワクチン接種を行うには, 予防接種の情報提供を早期に行い, 医師のみでなく看護師や事務など予防接種に精通したスタッフを育成する必要がある. 「I. はじめに」予防接種に関しては, ロタウイルスワクチン (RV) の導入, B型肝炎ワクチン (HBV) の接種推奨, 2013年4月からのヒブワクチン (Hib), 肺炎球菌ワクチン (PCV), 子宮頸がん予防ワクチン (HPV) の定期接種化, 2013年11月からの肺炎球菌ワクチンの7価 (PCV7) から13価 (PCV13) への変更など日本の予防接種制度は日々めまぐるしく変化しているが, それらの予防接種に関する情報を児の保護者に伝える時間や機会は限られている. |
---|---|
ISSN: | 0037-4113 |