「児童養護施設職員が被虐待児との受容的な関わりを進展させるプロセス」モデルの検証

〔論文要旨〕児童養護施設職員が被虐待児との受容的な関わりを進展させるための要素を明らかにする目的で, 児童養護施設に勤務する職員305名を対象に質問紙調査を実施した. その結果, 職員の勤務年数と『他職員からの学び』がそれぞれ『子どものサインの読み取り』に影響し, 『子どものサインの読み取り』, 『他職員からの学び』は『職員の子育て観』へ影響していた. また, 『子どものサインの読み取り』, 『他職員からの学び』および『職員の子育て観』は子どもへの『受容的な関わり』に影響していた. 以上から被虐待児に対する受容的な関わりを進展させるためには, 職員の子育て観を高め, 子どものサインを読み取るこ...

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Veröffentlicht in:小児保健研究 2014-07, Vol.73 (4), p.563-569
Hauptverfasser: 佐藤幸子, 藤田愛, 宇野日菜子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔論文要旨〕児童養護施設職員が被虐待児との受容的な関わりを進展させるための要素を明らかにする目的で, 児童養護施設に勤務する職員305名を対象に質問紙調査を実施した. その結果, 職員の勤務年数と『他職員からの学び』がそれぞれ『子どものサインの読み取り』に影響し, 『子どものサインの読み取り』, 『他職員からの学び』は『職員の子育て観』へ影響していた. また, 『子どものサインの読み取り』, 『他職員からの学び』および『職員の子育て観』は子どもへの『受容的な関わり』に影響していた. 以上から被虐待児に対する受容的な関わりを進展させるためには, 職員の子育て観を高め, 子どものサインを読み取ることが重要であることが示唆された. 「I. 緒言」わが国における児童虐待に関する相談件数は増加の傾向が続き, 平成23年度の厚生労働省の速報値で59,000件を超えている. この中で保護の必要な児童は児童養護施設に入所することが多い.
ISSN:0037-4113