小児がんで長期入院を余儀なくされた児への復学支援を考える -児・保護者・スタッフの復学に向けた思いとその変化に焦点を当てて

〔論文要旨〕小児がんで長期入院を余儀なくされた児への復学支援を考えるため, 児・母親・教育/看護スタッフの復学への思いを明らかにすることを目的とし, 2病院10組を対象に半構造化インタビューを行い, インタビューデータの内容を質的に分析した. その結果, 児と母親からは, 共通する7カテゴリーを含む, 10カテゴリーと15カテゴリーの思いが抽出され, 教員とプライマリーナースからは, 共通する4カテゴリーを含む, 10カテゴリーと8カテゴリーの思いが抽出された. 児と母親は, 入院初期から教員や看護師の見守りや調整を受けながら, 退院までのいくつかの重要な思いの変化を経て, 復学に至ることが示...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:小児保健研究 2013-11, Vol.72 (6), p.824-833
Hauptverfasser: 涌水理恵, 平賀紀子, 古谷佳由理
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔論文要旨〕小児がんで長期入院を余儀なくされた児への復学支援を考えるため, 児・母親・教育/看護スタッフの復学への思いを明らかにすることを目的とし, 2病院10組を対象に半構造化インタビューを行い, インタビューデータの内容を質的に分析した. その結果, 児と母親からは, 共通する7カテゴリーを含む, 10カテゴリーと15カテゴリーの思いが抽出され, 教員とプライマリーナースからは, 共通する4カテゴリーを含む, 10カテゴリーと8カテゴリーの思いが抽出された. 児と母親は, 入院初期から教員や看護師の見守りや調整を受けながら, 退院までのいくつかの重要な思いの変化を経て, 復学に至ることが示された. 「I. はじめに」 小児がんの治療成績は, 新しい治療薬の出現や造血幹細胞移植などの治療方法の開発などにより, この30~40年の間に"不治の病"から"治せる病"へと劇的に改善してきた.
ISSN:0037-4113