中学生の飲酒行動の実態と親子で学ぶ飲酒防止学習プログラムの提案―変化のステージモデルの活用

〔論文要旨〕本研究は中学生において親子で学ぶ飲酒防止学習プログラムを作成することである. 中学生の飲酒行動および問題飲酒に焦点を当てた実態と個別の意識調査を行った結果, 飲酒防止教育に必要な要件として, 1. 『飲酒に関する専門的な知識の提供』, 2. 『問題飲酒群への介入』, 3. 『保護者への教育』, 4. 『親とのコミュニケーションの促進』, の4つが有力であると考えた. それらの4つの要件を基に, 変化のステージモデルを活用し, 学校教育の中で行う中学生用親子で学ぶ飲酒防止学習プログラムを提案した. 「I. 目的」「健康日本21」は, 「第三次国民健康づくり運動」の一環として始められた...

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Veröffentlicht in:小児保健研究 2012-05, Vol.71 (3), p.443-449
Hauptverfasser: 江藤和子, 橋本雄幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔論文要旨〕本研究は中学生において親子で学ぶ飲酒防止学習プログラムを作成することである. 中学生の飲酒行動および問題飲酒に焦点を当てた実態と個別の意識調査を行った結果, 飲酒防止教育に必要な要件として, 1. 『飲酒に関する専門的な知識の提供』, 2. 『問題飲酒群への介入』, 3. 『保護者への教育』, 4. 『親とのコミュニケーションの促進』, の4つが有力であると考えた. それらの4つの要件を基に, 変化のステージモデルを活用し, 学校教育の中で行う中学生用親子で学ぶ飲酒防止学習プログラムを提案した. 「I. 目的」「健康日本21」は, 「第三次国民健康づくり運動」の一環として始められた運動である1). その基本方針の中に, 「未成年者の飲酒防止」が挙げられている. 1996年から4年毎に行われている全国調査の推移をみると, 未成年者の飲酒実態は中学生・高校生においては減少傾向にある2).
ISSN:0037-4113