指しゃぶりについての考え方
「はじめに」指しゃぶりに対する専門領域の意見が異なるため, 指しゃぶりを気にしている保護者に不必要な不安を与え, 乳幼児健診や育児相談の場において混乱が生じている. そこで本委員会においては専門家の考え方や文献的考察を基にして, 小児の指しゃぶりは何歳頃まで見守ってよいのか, 何歳頃にどのような状態であったら, どのような積極的支援を行ったらよいのかなどの現時点における統一的見解をまとめた. 1. 子どもの発達と指しゃぶり 1)胎児期 胎生14週頃から口に手を持っていき, 24週頃には指を吸う動きが出てくる. そして32週頃から指を吸いながら羊水を飲み込む動きも出てくる. 胎生期の指しゃぶりは...
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Veröffentlicht in: | 小児保健研究 2006-05, Vol.65 (3), p.513-515 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」指しゃぶりに対する専門領域の意見が異なるため, 指しゃぶりを気にしている保護者に不必要な不安を与え, 乳幼児健診や育児相談の場において混乱が生じている. そこで本委員会においては専門家の考え方や文献的考察を基にして, 小児の指しゃぶりは何歳頃まで見守ってよいのか, 何歳頃にどのような状態であったら, どのような積極的支援を行ったらよいのかなどの現時点における統一的見解をまとめた. 1. 子どもの発達と指しゃぶり 1)胎児期 胎生14週頃から口に手を持っていき, 24週頃には指を吸う動きが出てくる. そして32週頃から指を吸いながら羊水を飲み込む動きも出てくる. 胎生期の指しゃぶりは生まれて直ぐに母乳を飲むための練習として重要な役割を果たしていると考えられている. 2)乳児期 生後2~4か月では口のそばにきた指や物を捉えて無意識に吸う. 5か月頃になると, なんでも口に持っていってしゃぶる. これらは目と手の協調運動の学習とともに, いろいろの物をしゃぶって形や味, 性状を学習するためと考えられている. |
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ISSN: | 0037-4113 |