中国における脳性麻痺児の療育の現状と課題 -中国・天津市の保護者へのアンケート調査から

中国の脳性麻痺児の療育の実態や問題点を明らかにし, 今後の課題を検討するために, 天津市の脳性麻痺児の親51名を対象に質問紙調査を行った. その結果, 多くは家族によって障害に気づかれ, 親が治療場所を選び, 療育の方法は伝統的な東洋医学療法に限られ, 日常生活で健常児と交流する機会が少ないことなどが明らかになった. これらの結果より, ハイリスク児のフォローアップ体制の整備, 療育方法の検討, 福祉および社会からの援助体制の確立など, 組織化された早期療育システムの構築が必要であることが示唆された....

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Veröffentlicht in:小児保健研究 2005-05, Vol.64 (3), p.447-450
Hauptverfasser: 牛 凱軍, 郷間英世, 高 健
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:中国の脳性麻痺児の療育の実態や問題点を明らかにし, 今後の課題を検討するために, 天津市の脳性麻痺児の親51名を対象に質問紙調査を行った. その結果, 多くは家族によって障害に気づかれ, 親が治療場所を選び, 療育の方法は伝統的な東洋医学療法に限られ, 日常生活で健常児と交流する機会が少ないことなどが明らかになった. これらの結果より, ハイリスク児のフォローアップ体制の整備, 療育方法の検討, 福祉および社会からの援助体制の確立など, 組織化された早期療育システムの構築が必要であることが示唆された.
ISSN:0037-4113