小・中学校でのツベルクリン反応・BCG接種廃止に伴う結核健診

厚生労働省は, 従来小, 中学校で実施してきたツベルクリン反応検査とBCG再接種の廃止を提言した. これにともない, 平成15年度から小学校1年生から中学校3年生までの全員を対象に, 問診調査と学校医による内科検診を行うこととなった. この方法で, H教育大学教育学部附属小, 中学校において結核健診を実施した. 今回はその結果を報告し, 今後この新しい結核健診を検討する際の基礎的資料とすることを目的とした. 今年度の健診で精密検査の要否を決定する必要があると診断された者は908名中1名であり, 前年度と比較すると激減した. また, 問診調査においては曖昧な記述や未記入があり, 新しい結核健診に...

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Veröffentlicht in:小児保健研究 2005-03, Vol.64 (2), p.272-278
Hauptverfasser: 山田玲子, 佐藤美和, 亀岡郁子, 津村直子, 岡安多香子, 西川武志, 荒島真一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:厚生労働省は, 従来小, 中学校で実施してきたツベルクリン反応検査とBCG再接種の廃止を提言した. これにともない, 平成15年度から小学校1年生から中学校3年生までの全員を対象に, 問診調査と学校医による内科検診を行うこととなった. この方法で, H教育大学教育学部附属小, 中学校において結核健診を実施した. 今回はその結果を報告し, 今後この新しい結核健診を検討する際の基礎的資料とすることを目的とした. 今年度の健診で精密検査の要否を決定する必要があると診断された者は908名中1名であり, 前年度と比較すると激減した. また, 問診調査においては曖昧な記述や未記入があり, 新しい結核健診に対する十分な説明や問診の重要性について伝える必要性があると思われた.
ISSN:0037-4113