児童の咬合力と食行動, 運動習慣, 体型との関連についての検討
児童の咬合力と食行動, 運動習慣, 体型との関連を検討するために2小学校の4, 5, 6年生355名に質問紙調査を行い, そのうち302名にデンタルプレスケール(R)による咬合力測定, 111名に身体計測値調査および咬合発育段階調査を行った. その結果, 噛むことに関する指導を受けた児童の方が咀嚼回数が多かった. また, 食事に要する時間が短いと回答した者は肥満群に多かった. 咬合力は咬合発育段階が進むほど値は減少し, 第一大臼歯萌出完了期(IIIA期)に比べ第二大臼歯萌出開始期(IIIC期)が有意に低かった. 咬合力と体型との有意な相関は認められなかったが, 咬合力で1週間に3日以上の運動習...
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Veröffentlicht in: | 小児保健研究 2004-11, Vol.63 (6), p.619-625 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 児童の咬合力と食行動, 運動習慣, 体型との関連を検討するために2小学校の4, 5, 6年生355名に質問紙調査を行い, そのうち302名にデンタルプレスケール(R)による咬合力測定, 111名に身体計測値調査および咬合発育段階調査を行った. その結果, 噛むことに関する指導を受けた児童の方が咀嚼回数が多かった. また, 食事に要する時間が短いと回答した者は肥満群に多かった. 咬合力は咬合発育段階が進むほど値は減少し, 第一大臼歯萌出完了期(IIIA期)に比べ第二大臼歯萌出開始期(IIIC期)が有意に低かった. 咬合力と体型との有意な相関は認められなかったが, 咬合力で1週間に3日以上の運動習慣のある群に高い傾向が認められた. I. 戦後子どもたちの体格は著しく向上したが, その後, 肥満傾向児が増え1), 小児成人病(生活習慣病), 成人病予備軍などの言葉が使われるようになった2). また「噛まない, 噛めない」子どもも増加したと言われる3). 実際, 小学校の給食時の様子でもおかわりをするため早く食べる, どちらが早く食べられるか競争をする, 友達と話をしながらほとんど噛まずに飲み込んでいる, など咀嚼回数が少ない児童が多く見受けられた. |
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ISSN: | 0037-4113 |