IMPELLA補助管理中に脳内出血をきたし開頭血腫除去術を施行した1例

「緒言」IMPELLA(R) (Abiomed) は, 左室内から血液を脱血し上行大動脈に送血する超小型軸流ポンプを内蔵したカテーテルタイプの左室補助装置 (left ventricular assist device ; LVAD) であり, 近年重症心不全に対して使用されることが増えているデバイスである. 本邦にはIMPELLA 2.5, CP, 5.0の3種類があり, IMPELLA 2.5とIMPELLA CPは大腿動脈穿刺によって挿入され, 流量の大きいIMPELLA 5.0は外科的カットダウンで人工血管を介して挿入される. IMPELLAによる治療中の主な合併症として出血性合併症が...

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Veröffentlicht in:日本医科大学医学会雑誌 2022/04/25, Vol.18(2), pp.212-215
Hauptverfasser: 古梅, 香, 中江, 竜太, 中田, 淳, 五十嵐, 豊, 増野, 智彦, 山本, 剛, 横堀, 將司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」IMPELLA(R) (Abiomed) は, 左室内から血液を脱血し上行大動脈に送血する超小型軸流ポンプを内蔵したカテーテルタイプの左室補助装置 (left ventricular assist device ; LVAD) であり, 近年重症心不全に対して使用されることが増えているデバイスである. 本邦にはIMPELLA 2.5, CP, 5.0の3種類があり, IMPELLA 2.5とIMPELLA CPは大腿動脈穿刺によって挿入され, 流量の大きいIMPELLA 5.0は外科的カットダウンで人工血管を介して挿入される. IMPELLAによる治療中の主な合併症として出血性合併症が知られている. 今回我々はIMPELLA補助管理中に脳内出血をきたし, 開頭血腫除去術施行し良好な転帰を辿った症例を経験したので報告する. 「症例」患者 : 23歳, 男性 主訴 : 労作時息切れ, 易疲労感 既往歴 : アトピー性皮膚炎
ISSN:1349-8975
1880-2877
DOI:10.1272/manms.18.212