認知症看護認定看護師の活動

2012年の厚生労働省社会保障審議会発表の調査では, わが国の65歳以上の認知症有病率は15%であり, 全国の認知症高齢者数は約462万人と推計された. 2025年には約700万人となるともいわれている. 超高齢化社会を迎えるにあたり2004年に日本看護協会により認定看護分野として認知症看護が特定された. 認知症看護認定看護師は, 2016年1月現在651名となり, 認知症患者の権利擁護, 生命・生活の質を守るための療養環境を整え, 患者・家族を含めた統合的な援助を実践している. また, 看護職などに具体的な指導を行ったり, 相談に応じる役割も担っている. ICD-10によると認知症とは「通常...

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Veröffentlicht in:日本医科大学医学会雑誌 2016/10/15, Vol.12(4), pp.133-134
1. Verfasser: 浅岡, 裕美子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:2012年の厚生労働省社会保障審議会発表の調査では, わが国の65歳以上の認知症有病率は15%であり, 全国の認知症高齢者数は約462万人と推計された. 2025年には約700万人となるともいわれている. 超高齢化社会を迎えるにあたり2004年に日本看護協会により認定看護分野として認知症看護が特定された. 認知症看護認定看護師は, 2016年1月現在651名となり, 認知症患者の権利擁護, 生命・生活の質を守るための療養環境を整え, 患者・家族を含めた統合的な援助を実践している. また, 看護職などに具体的な指導を行ったり, 相談に応じる役割も担っている. ICD-10によると認知症とは「通常, 慢性あるいは進行性の脳疾患によって生じ, 記憶, 思考, 見当識, 理解, 計算, 学習, 言語, 判断等多数の高次機能障害からなる症候群」と定義される.
ISSN:1349-8975
1880-2877
DOI:10.1272/manms.12.133