P-59)日本医科大学付属病院の「薬薬連携」への取り組みとその課題
目的:医薬分業が進み当院の院外処方せん発行率が90%を超えている現在, 病院薬局と保険薬局の連携(以下, 薬薬連携)の推進は薬剤師にとっての重要課題である. 特にがん薬物療法の領域では, 昨今分子標的薬を始めとする経口抗がん剤が多数登場し, 複雑な内服スケジュールや副作用管理といった面から, 保険薬局との連携は必須といえる. 今回, 薬薬連携の第一歩として, 保険薬局を対象に始めた千駄木がん薬物療法勉強会について, その成果および課題を報告する. 対象および方法:日本医科大学付属病院の近隣薬局17施設を対象とし, がん(病態, 薬物治療, 副作用管理など)に関する勉強会を行った. また, 勉強...
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Veröffentlicht in: | 日本医科大学医学会雑誌 2011, Vol.7 (4), p.222-223 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:医薬分業が進み当院の院外処方せん発行率が90%を超えている現在, 病院薬局と保険薬局の連携(以下, 薬薬連携)の推進は薬剤師にとっての重要課題である. 特にがん薬物療法の領域では, 昨今分子標的薬を始めとする経口抗がん剤が多数登場し, 複雑な内服スケジュールや副作用管理といった面から, 保険薬局との連携は必須といえる. 今回, 薬薬連携の第一歩として, 保険薬局を対象に始めた千駄木がん薬物療法勉強会について, その成果および課題を報告する. 対象および方法:日本医科大学付属病院の近隣薬局17施設を対象とし, がん(病態, 薬物治療, 副作用管理など)に関する勉強会を行った. また, 勉強会を開催するにあたっての事前アンケートおよびその評価のための事後アンケートも実施した. 結果:計5回の勉強会を実施し, 延べ153名(約30名/回)の薬局薬剤師が参加した. 勉強会の内容については90%以上の薬局薬剤師に「良かった」との評価を受け, 「処方せんだけではわからない治療方針がわかった」, 「レジメンの意義が理解できた」などの回答を得た. 一方, 今後は「どのような方法を用いて情報を共有していくのか」などの検討課題が明らかとなった. 考察:勉強会を通してがん薬物療法に関する知識向上と現状把握ができ, 一定の成果が得られたと考える. 今後は薬薬連携の目的をしっかり見据えた上で, お薬手帳といった共通ツールを有効活用するなど具体的な活動を進めていきたい. |
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ISSN: | 1349-8975 |