チトクロームp4502E1の正常胃粘膜および癌部における局在と, その遺伝子多型性が残胃発癌におよぼす影響

消化管の発癌に関与するニトロソ化合物を代謝活性化するチトクロームp4502E1の胃内局在を免疫染色で確認するとともに, その遺伝子発現に関与すると考えられる部位のRsa1制限酵素による遺伝子多型性(RFLP)を判定, 胃粘膜における酵素発現との関連や, 発癌との関連を健常者(553名), 胃癌患者(466名)および胃切後の残胃発癌症例(33名)で検討した. CYP2E1酵素発現は胃の腸上皮化生部位やendocrine cellで強発現し, その強度はRsa1遺伝子多型の特定のタイプと有意に相関した. 胃発癌リスクとは年齢性別をそろえたケースコントロールスタディでは関連は認められなかったが, 残...

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Veröffentlicht in:日本医科大学医学会雑誌 2011, Vol.7 (4), p.185-185
Hauptverfasser: 加藤俊二, 内藤善哉, 松倉則夫, 小野寺浩之, 櫻澤信行, 山下直行, 金沢義一, 藤田逸郎, 牧野浩司, 内田英二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:消化管の発癌に関与するニトロソ化合物を代謝活性化するチトクロームp4502E1の胃内局在を免疫染色で確認するとともに, その遺伝子発現に関与すると考えられる部位のRsa1制限酵素による遺伝子多型性(RFLP)を判定, 胃粘膜における酵素発現との関連や, 発癌との関連を健常者(553名), 胃癌患者(466名)および胃切後の残胃発癌症例(33名)で検討した. CYP2E1酵素発現は胃の腸上皮化生部位やendocrine cellで強発現し, その強度はRsa1遺伝子多型の特定のタイプと有意に相関した. 胃発癌リスクとは年齢性別をそろえたケースコントロールスタディでは関連は認められなかったが, 残胃発癌症例では有意に関連があり(p
ISSN:1349-8975