P-8)脾ペリオーシスにより特発性脾破裂を来した骨髄異形成症候群の1例
症例は76歳, 男性. 当院第3内科においてMDSの治療中の患者である. 突然の腹痛を自覚し, 当院救急外来受診. 来院時ショック状態であり, CTにて脾破裂, 腹腔内出血を認めたため当科紹介となった. 同日緊急にて動脈塞栓術(TAE)施行するもvital sign不安定であり, 翌日再度TAE施行した. 術後一時循環動態安定するも, 第8病日再出血を来し再びショック状態に陥った. そのため緊急にて脾摘出手術施行した. 術後経過は良好であり, 第30病日現在, リハビリ療養中である. 血液疾患や透析患者に合併する脾出血に脾ペリオーシスがある. 発生機序は不明であり, 本邦での報告例も87例しか...
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Veröffentlicht in: | 日本医科大学医学会雑誌 2006, Vol.2 (4), p.252-252 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は76歳, 男性. 当院第3内科においてMDSの治療中の患者である. 突然の腹痛を自覚し, 当院救急外来受診. 来院時ショック状態であり, CTにて脾破裂, 腹腔内出血を認めたため当科紹介となった. 同日緊急にて動脈塞栓術(TAE)施行するもvital sign不安定であり, 翌日再度TAE施行した. 術後一時循環動態安定するも, 第8病日再出血を来し再びショック状態に陥った. そのため緊急にて脾摘出手術施行した. 術後経過は良好であり, 第30病日現在, リハビリ療養中である. 血液疾患や透析患者に合併する脾出血に脾ペリオーシスがある. 発生機序は不明であり, 本邦での報告例も87例しかない. しかし, 特に脾破裂を起こした症例に関しては手術でしか救命しえないとも言われており, 血液疾患患者において左側腹部痛を認めた際には考慮すべき疾患と思われる. |
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ISSN: | 1349-8975 |