マイクロアレイ解析で同定された遺伝子の乳癌予後マーカーとしての可能性

目的:現在まで乳癌予後を反映するマーカーとして, いくつかの遺伝子が考えられている. 今回microarray解析により, 予後を規定する新規マーカーを見出すことを目的とした. 対象, 方法:乳癌術後5年以内に再発死亡した患者群と5年健存した群で19, 000の遺伝子を対象にしたmicroarray解析を行なった. 両群間で優位の発現差を認めた遺伝子については症例数を増加し, RT-PCRで確認した. 結果, 考察:生存群で有意に上昇している遺伝子を3個, 死亡群で上昇している遺伝子を2個見出した. 術後療法の影響の関与は無視できないが, 両群間で明らかに原発巣の段階で遺伝子発現の差を認めたこ...

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Hauptverfasser: 音田正光, 赤石純子, 浅香晋一, 津曲幸二, 長幡武光, 藤本崇司, 平田知己, 江見充, 永井尚生, 小泉潔, 清水一雄, 角田達彦
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:現在まで乳癌予後を反映するマーカーとして, いくつかの遺伝子が考えられている. 今回microarray解析により, 予後を規定する新規マーカーを見出すことを目的とした. 対象, 方法:乳癌術後5年以内に再発死亡した患者群と5年健存した群で19, 000の遺伝子を対象にしたmicroarray解析を行なった. 両群間で優位の発現差を認めた遺伝子については症例数を増加し, RT-PCRで確認した. 結果, 考察:生存群で有意に上昇している遺伝子を3個, 死亡群で上昇している遺伝子を2個見出した. 術後療法の影響の関与は無視できないが, 両群間で明らかに原発巣の段階で遺伝子発現の差を認めたこれらの遺伝子は, 乳癌予後を反映するgenetic markerになる可能性が示唆された.
ISSN:1345-4676