当院における手術用準備血の現状について

目的:待機手術におけるType&Screen(以下T&S)および自己血輸血は血液製剤の適正な使用につながるとして, その積極的な活用がすすめられている. 当院においても例外ではなく, 手術用準備血は院内全体の使用状況に大きく影響するため, 現状を把握することが不可欠であると考え, 調査を行った. 方法:2000年から3年間に準備血またはT&Sの申し込みがあった待機手術について, 依頼数, 使用数を術式別に調査した. また, 輸血部に保管の依頼があった自己血についても集計を行った. 結果, 考察:2002年に血液を準備した待機手術は1, 193件, T&Sで実施さ...

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Hauptverfasser: 小川早恵子, 亀山澄子, 植田貴子, 福田高久, 野本剛史, 檀和夫
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:待機手術におけるType&Screen(以下T&S)および自己血輸血は血液製剤の適正な使用につながるとして, その積極的な活用がすすめられている. 当院においても例外ではなく, 手術用準備血は院内全体の使用状況に大きく影響するため, 現状を把握することが不可欠であると考え, 調査を行った. 方法:2000年から3年間に準備血またはT&Sの申し込みがあった待機手術について, 依頼数, 使用数を術式別に調査した. また, 輸血部に保管の依頼があった自己血についても集計を行った. 結果, 考察:2002年に血液を準備した待機手術は1, 193件, T&Sで実施された手術は440件であった. 手術用準備血の使用率は, 2000年の22%から2002年では28%へと上昇した. また, 有効期限内に使用できずに廃棄となった赤血球MAPは, 2000年の920単位に比べ2002年は587単位と減少した. 自己血の保管は2001年は426パック, 2002年は577パックと増加した. 当院においても, T&Sの導入と自己血輸血の症例が増えたことで, 手術時に確保する血液製剤が減少し, 血液製剤の有効利用が促されたと考えられた.
ISSN:1345-4676