甲状腺乳頭癌術後9年後に生じた胸骨転移に対する1手術例
症例は69歳女性. 8年前に甲状腺濾胞型乳頭癌に対して左半切除術およびリンパ節郭清術を施行した. 術後再発なく経過していたが, 胸骨部の膨隆と疼痛を主訴に来院. 胸骨柄から体部にかけて8. 0×4. 5cmの腫瘍を認めたがその他の転移は認めなかった. 胸骨腫瘍の診断で腫瘍切除および胸壁再建術を施行した. 切除範囲は胸骨柄第一肋間部より胸骨体部全体と両側第二肋軟骨以下を2cmの範囲で切除した. 再建は, ステンレスメッシュをマーレックスメッシュでサンドイッチにしたものを使用して行った. 術後の経過は呼吸器合併症等なく順調であった. 病理結果は甲状腺癌の胸骨転移であった. 甲状腺癌術後長期間経過し...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 症例は69歳女性. 8年前に甲状腺濾胞型乳頭癌に対して左半切除術およびリンパ節郭清術を施行した. 術後再発なく経過していたが, 胸骨部の膨隆と疼痛を主訴に来院. 胸骨柄から体部にかけて8. 0×4. 5cmの腫瘍を認めたがその他の転移は認めなかった. 胸骨腫瘍の診断で腫瘍切除および胸壁再建術を施行した. 切除範囲は胸骨柄第一肋間部より胸骨体部全体と両側第二肋軟骨以下を2cmの範囲で切除した. 再建は, ステンレスメッシュをマーレックスメッシュでサンドイッチにしたものを使用して行った. 術後の経過は呼吸器合併症等なく順調であった. 病理結果は甲状腺癌の胸骨転移であった. 甲状腺癌術後長期間経過した後に胸骨転移をきたした例は稀と考えられ, 若干の文献的考察を加え報告します. |
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ISSN: | 1345-4676 |