P-112)副作用対策フローチャートを利用した癌疼痛管理

初めに:当院薬剤部では, 癌疼痛治療薬と副作用の関係をまとめた表を作成し, モルヒネ製剤の副作用発現時(主に便秘対策, 嘔気嘔吐対策, 眠気対策)に用いるフローチャートを作成した. 今回, これらの資料を用いて疼痛コントロールおよび, 副作用コントロールの処方設計に参加したことにより, 患者のQOL向上に寄与できた症例を経験したので報告する. 症例:モルヒネ製剤使用中の患者で, プロスタグランジン製剤(PG製剤)が有効であった症例. 薬剤性錐体外路症状および, 嘔気嘔吐対策として抗ヒスタミン剤が有効であった症例について報告する. まとめ:モルヒネ製剤による癌疼痛治療を行う場合, これらの副作用...

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Veröffentlicht in:Journal of Nippon Medical School 2002, Vol.69 (6), p.667-667
Hauptverfasser: 渡辺暁洋, 宮田広樹, 片山志郎, 平野公晟
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:初めに:当院薬剤部では, 癌疼痛治療薬と副作用の関係をまとめた表を作成し, モルヒネ製剤の副作用発現時(主に便秘対策, 嘔気嘔吐対策, 眠気対策)に用いるフローチャートを作成した. 今回, これらの資料を用いて疼痛コントロールおよび, 副作用コントロールの処方設計に参加したことにより, 患者のQOL向上に寄与できた症例を経験したので報告する. 症例:モルヒネ製剤使用中の患者で, プロスタグランジン製剤(PG製剤)が有効であった症例. 薬剤性錐体外路症状および, 嘔気嘔吐対策として抗ヒスタミン剤が有効であった症例について報告する. まとめ:モルヒネ製剤による癌疼痛治療を行う場合, これらの副作用対策が十分に施行されていなければ, 患者のQOLは著しく損なわれ癌疼痛治療が困難となる. チーム医療の中で, 薬剤師が疼痛治療の情報提供を積極的に行うことにより, モルヒネ製剤をより安全かつ効果的に使用することができると考える.
ISSN:1345-4676