3)人工呼吸管理を要した重症Legionella肺炎の2例

はじめに:今回, 我々は人工呼吸管理を要した重症Legionella肺炎を2例経験したので報告する. 症例1:60歳男性. 温泉旅行後, 感冒症状出現し呼吸困難のため紹介入院となった. 胸部X-P上右全肺野に浸潤影を認め, O214lリザーバーにてPO2 52.2mmHgのため気管内挿管を施行した. BALFの結果Legionella pneumophila血清型1群(2+)を検出した. さらにWBC910/μl, RBC197x10 4μl, Plt1.5×10 4/μlとpancytopeniaを認め骨髄穿刺を施行し, MDS(RAEB)と診断, EM. RFP併用にて治療を開始した. 経...

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Veröffentlicht in:Journal of Nippon Medical School 2001, Vol.68 (2), p.209-209
Hauptverfasser: 加藤英治, 小野靖, 小久保豊, 杣知行, 小俣雅稔, 田中庸介, 市野浩三, 日野光紀, 五味渕誠
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:はじめに:今回, 我々は人工呼吸管理を要した重症Legionella肺炎を2例経験したので報告する. 症例1:60歳男性. 温泉旅行後, 感冒症状出現し呼吸困難のため紹介入院となった. 胸部X-P上右全肺野に浸潤影を認め, O214lリザーバーにてPO2 52.2mmHgのため気管内挿管を施行した. BALFの結果Legionella pneumophila血清型1群(2+)を検出した. さらにWBC910/μl, RBC197x10 4μl, Plt1.5×10 4/μlとpancytopeniaを認め骨髄穿刺を施行し, MDS(RAEB)と診断, EM. RFP併用にて治療を開始した. 経過中輸血を施行するも血圧低下を認め第8病日死亡した. 症例2:62歳女性. 温泉旅行後, 感冒症状のため紹介入院となった. 胸部X-P上右下肺野に浸潤影を認め, CAM投与にて治療を開始するも改善せず, MINO. RFP追加するも亜急性に進行し呼吸状態悪化のため気管内挿管を施行した. 右肺全体および左下肺に浸潤影が広がりBOOP, 器質化肺炎を疑いステロイドパルス療法を併用した. 徐々に呼吸状態改善し, 第27病日抜管, 第92病日退院となった. なお, 血清Legionella抗体が256倍, 血清L. bozemanii抗体32倍を認めた. 考察:重症Legionella肺炎の診断にはrisk facterなどの詳細な病歴聴取, 検査による基礎疾患の診断, および亜急性に進行するため早期に適切な抗生剤投与の治療が必要である.
ISSN:1345-4676