P-24)薬剤師による成人気管支喘息患者への教育指導
目的:成人気管支喘息(以下喘息)治療効果の向上には患者の病態や治療薬について理解してもらい病識を高めてもらうことが必要である. 我々は1998年9月より当院内科外来において薬剤師による喘息外来を開設し, 教育指導マニュアルと患者個々の情報ファイルを作成した. そして喘息患者の教育指導とピークフロー(peak expiratory flow rate:PEFR)による管理を行ってきた. 方法:指導の流れは1)患者の症状, 喘息に対する理解度の把握. PEFRと喘息日記の意義, 使用法の説明. 2)患者のPEFR最高値の設定. 喘息管理プランの作成, 説明. 3)最高値, 管理プランの見直し, と...
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Veröffentlicht in: | Journal of Nippon Medical School 2000, Vol.67 (6), p.519-519 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:成人気管支喘息(以下喘息)治療効果の向上には患者の病態や治療薬について理解してもらい病識を高めてもらうことが必要である. 我々は1998年9月より当院内科外来において薬剤師による喘息外来を開設し, 教育指導マニュアルと患者個々の情報ファイルを作成した. そして喘息患者の教育指導とピークフロー(peak expiratory flow rate:PEFR)による管理を行ってきた. 方法:指導の流れは1)患者の症状, 喘息に対する理解度の把握. PEFRと喘息日記の意義, 使用法の説明. 2)患者のPEFR最高値の設定. 喘息管理プランの作成, 説明. 3)最高値, 管理プランの見直し, とし, 個々の患者の状態, 理解度に合わせて以下の教育指導項目を行っていく. (1)喘息の病態の知識, (2)薬の知識, (3)吸入指導, (4)喘息日記とPEFR指導, (5)生活管理. また, 患者個々に対して問診票, 管理プラン, 指導項目チェックシート, 薬歴, 指導記録をまとめた喘息外来ファイルを作成した. 結果:教育指導マニュアルを作成したことにより, すべての喘息教育患者に対して偏りのないシステマティックな教育指導を行うことができた. また, 個人ファイルを作成したことにより, その患者の教育指導状況をすぐに把握することができるため複数の薬剤師がスムーズに患者教育を行うことができた. 考察:患者の喘息に対する意識の改善, 服用薬に対する認識度の向上ならびに精神面での支えなど, 薬剤師による喘息外来での教育指導が喘息患者のQOLの向上に貢献することができた. |
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ISSN: | 1345-4676 |