13)Helicobacter pylori感染からみた萎縮性胃炎
目的:内視鏡的胃粘膜性状をHelicobacter pylori(H. pylori)感染の観点から検討した. 対象:上部消化管内に萎縮性胃炎以外に限局性病変を認めない249症例(男性159例, 女性90例)(22歳~88歳)を対象とした. 方法:H. pylori感染の診断は前庭部下部大轡側, 胃体上部大彎側, 胃体下部小彎側より採取した3定点生検切片(HE染色, 改良型トルイジン, ブルー染色, 免疫染色標本)の病理組織診断, 迅速ウレアーゼテスト, 13C尿素呼気試験により行った. 内視鏡的萎縮性胃炎の判定には, 胃体下部小彎側の粘膜性状を5段階に分けた大島分類を用いた. (-, ±)は...
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Veröffentlicht in: | Journal of Nippon Medical School 1999, Vol.66 (1), p.62-62 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:内視鏡的胃粘膜性状をHelicobacter pylori(H. pylori)感染の観点から検討した. 対象:上部消化管内に萎縮性胃炎以外に限局性病変を認めない249症例(男性159例, 女性90例)(22歳~88歳)を対象とした. 方法:H. pylori感染の診断は前庭部下部大轡側, 胃体上部大彎側, 胃体下部小彎側より採取した3定点生検切片(HE染色, 改良型トルイジン, ブルー染色, 免疫染色標本)の病理組織診断, 迅速ウレアーゼテスト, 13C尿素呼気試験により行った. 内視鏡的萎縮性胃炎の判定には, 胃体下部小彎側の粘膜性状を5段階に分けた大島分類を用いた. (-, ±)は萎縮のないもので, (+)は軽度, (++)は中等度, (+++)は高度萎縮性胃炎である. 成績:H. pylori感染率は30歳代~70歳代で高値を示し, 50歳代にピークがみられた(90.5%). 内視鏡的に萎縮の認められた症例は249例中55.8%であった. これをH. pylori感染別にみると, 陽性例では陰性例に比し著明に高く(各々65.0%, 21.2%)(p |
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ISSN: | 1345-4676 |