4)産科領域における3D超音波の有用性:結合体例での使用経験から

目的:3D超音波診断装置の産科領域における有用性を検討した. 対象:当科で経験した結合体妊娠の1例で, 24歳, 0経産, 妊娠17週1日の妊婦. 方法:3D超音波診断装置, VOLUSON530(メディソン, ジャパン)の腹部用3.5MHZプローべをもちいて, 経腹的におこなった. まず2次元リアルタイム画面で目的部位を決定し, 次にその部位でプローべを固定して自動スキャンによりボリュームデータを取り込んだ. 結果:SURFACEモードにより結合体の立体イメージを検討できた. マルチプルプレーン画像により任意の断面像で胎児の構造を評価できた. 考察:3D超音波診断装置は容積単位のデータを取り...

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Veröffentlicht in:Journal of Nippon Medical School 1998, Vol.65 (4), p.337-337
Hauptverfasser: 岩崎卓爾, 高橋肇, 品川志野, 若月雅美, 鴨井青龍, 河村堯
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:3D超音波診断装置の産科領域における有用性を検討した. 対象:当科で経験した結合体妊娠の1例で, 24歳, 0経産, 妊娠17週1日の妊婦. 方法:3D超音波診断装置, VOLUSON530(メディソン, ジャパン)の腹部用3.5MHZプローべをもちいて, 経腹的におこなった. まず2次元リアルタイム画面で目的部位を決定し, 次にその部位でプローべを固定して自動スキャンによりボリュームデータを取り込んだ. 結果:SURFACEモードにより結合体の立体イメージを検討できた. マルチプルプレーン画像により任意の断面像で胎児の構造を評価できた. 考察:3D超音波診断装置は容積単位のデータを取り込むため, 従来の2次元リアルタイム超音波に比べ情報量が多く, 立体画像に加えて任意の断面で評価検討ができるなどの利点がある. 今回の結合体の診断においては立体イメージに加え, 結合部の詳細な観察が可能であり, その有用性が認められた. 将来, コンピュータ技術の進歩により処理速度が上がれば真のリアルタイム3D超音波診断装置にまで発展し, 画期的な診断手術の1つとなりうるだろう.
ISSN:1345-4676