19)頭蓋骨形成術におけるTissue expanderの有用性について

目的:Cranioplastyにおいて, 皮膚の不足による閉創困難や, 過度の緊張による創部のし開を経験することがある. 今回われわれは, 広範な前頭骨欠損に対するcranioplastyに先立ってTissue expanderによる頭皮の拡張を施行することにより閉創を可能ならしめ, 良好な創傷治癒を得た症例を経験したので, その有用性について報告する. 対象:症例1:7歳. 男児. 交通事故にて前頭骨陥没骨折受傷. 縫合術施行後, cranioplastyを計画. 症例2:24歳, 女性. 交通事故で急性硬膜下出血, 外傷性クモ膜下出血を受傷. 開頭血腫除去術施行後, cranioplast...

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Veröffentlicht in:Journal of Nippon Medical School 1997, Vol.64 (1), p.80-80
Hauptverfasser: 黒田周一, 山本達, 秋元正宇, 水成隆之, 小林士郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:Cranioplastyにおいて, 皮膚の不足による閉創困難や, 過度の緊張による創部のし開を経験することがある. 今回われわれは, 広範な前頭骨欠損に対するcranioplastyに先立ってTissue expanderによる頭皮の拡張を施行することにより閉創を可能ならしめ, 良好な創傷治癒を得た症例を経験したので, その有用性について報告する. 対象:症例1:7歳. 男児. 交通事故にて前頭骨陥没骨折受傷. 縫合術施行後, cranioplastyを計画. 症例2:24歳, 女性. 交通事故で急性硬膜下出血, 外傷性クモ膜下出血を受傷. 開頭血腫除去術施行後, cranioplastyを計画. 方法:開頭手術時の術創を利用して頭皮下にTissue expanderを留置. 約3週間かけexpandingした後, cranioplastyを施行した.
ISSN:1345-4676