P-136)A1-p,γ-GTPの高値を呈したシェーグレン症候群におけるBezafibrateの一使用経験

症例:67歳主婦. 主訴:かゆみ, 口渇. 平成4年3月頃から口腔内乾燥感, 角膜乾燥感が生じ唾液腺造影. Schirmer試験などの結果シェーグレンと診断され治療を受けていたが, 平成4年11月よりγ-GTP(380IU), AL-P(480IU)の上昇が見られてきた. 軽度高脂血症の併発が見られたのでBezafibrate 400mgの投与を行ったところAL-P, γGTPは2週間で急速に改善した. しかし, Bezafibrateの中止により再びAL-P, γ-GTPの上昇が出現した. 肝保護剤であるSNMC60mlとグルタチオン400mgによる間歓投与を行うも, 高AL-P, 高γ-G...

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Veröffentlicht in:Journal of Nippon Medical School 1996, Vol.63 (6), p.576-576
Hauptverfasser: 野本達也, 福生吉裕, 北見聡章, 森貴博, 本田治久, 永島幹夫, 赤石治美, 赫彰郎, 上野則之, 松本光司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例:67歳主婦. 主訴:かゆみ, 口渇. 平成4年3月頃から口腔内乾燥感, 角膜乾燥感が生じ唾液腺造影. Schirmer試験などの結果シェーグレンと診断され治療を受けていたが, 平成4年11月よりγ-GTP(380IU), AL-P(480IU)の上昇が見られてきた. 軽度高脂血症の併発が見られたのでBezafibrate 400mgの投与を行ったところAL-P, γGTPは2週間で急速に改善した. しかし, Bezafibrateの中止により再びAL-P, γ-GTPの上昇が出現した. 肝保護剤であるSNMC60mlとグルタチオン400mgによる間歓投与を行うも, 高AL-P, 高γ-GTP血症は改善の傾向が見られなかったため, 平成7年5月より再びBezafibrateの投与が再開された. ALP, γ-GTPはBezafibrateの投与に伴って低下が見られた. 自覚症状であった全身のかゆみ, だるさも改善されIgG, 抗核抗体価の低下もみられ, CRP, 血沈の改善も見られた. Bezafibrateの脂質代謝改善以外の胆道系酵素の改善に関して検討を加え報告する.
ISSN:1345-4676