2)相撲力士に生じた絞扼性坐骨神経麻痺
症例:16歳男性. 職業:大相撲力士. 主訴:左下肢筋力低下. 平成6年7月初旬, 股割の稽古をした後, 左下腿後面に腫脹, 落痛, 熱感が出現し, 安静により一時的に疼痛などの症状の軽減が得られ, 稽古を再開すると, 徐々に筋力低下が出現したため, 当科に入院した. 入院時所見:左下肢は下垂足を呈し, 徒手筋力テストでは前脛骨筋, 長母趾伸筋, 長趾伸筋では0, ハムストリングでは1, 腓腹筋では2であり, 知覚検査では, 下腿外側に温痛覚の低下と深部腱反射ではアキレス腱反射の消失がみられた. 大腿, 下腿周径ともに患側で2cmの低下を認めた. 画像検査では大腿部X線では異常を認めない. 大...
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Veröffentlicht in: | Journal of Nippon Medical School 1996, Vol.63 (3), p.238-238 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例:16歳男性. 職業:大相撲力士. 主訴:左下肢筋力低下. 平成6年7月初旬, 股割の稽古をした後, 左下腿後面に腫脹, 落痛, 熱感が出現し, 安静により一時的に疼痛などの症状の軽減が得られ, 稽古を再開すると, 徐々に筋力低下が出現したため, 当科に入院した. 入院時所見:左下肢は下垂足を呈し, 徒手筋力テストでは前脛骨筋, 長母趾伸筋, 長趾伸筋では0, ハムストリングでは1, 腓腹筋では2であり, 知覚検査では, 下腿外側に温痛覚の低下と深部腱反射ではアキレス腱反射の消失がみられた. 大腿, 下腿周径ともに患側で2cmの低下を認めた. 画像検査では大腿部X線では異常を認めない. 大腿部MRIの冠状断像では坐骨神経が大腿部中央で内側に屈曲偏位がみられた. 絞拒性坐骨神経麻痺を疑い手術施行した. |
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ISSN: | 1345-4676 |