薬物乱用の現状と尿中薬物の検出について

最近, 新聞紙上で, 不法薬物の押収や, 使用者の逮捕に関する記事が多く認められる. ここで言う不法薬物とは, 我が国ではあへん法, 麻薬および向精神薬取締法, 覚せい剤取締法, そして大麻取締法によりその取り扱いが規定されている薬物であり, 依存性が高く, 乱用の恐れがあるため, 当然国際的にも厳しく取り締まられている. 10年前までは, 我が国の乱用薬物の取り締まりは, 覚醒剤が主流であり, スクリーニング法並びに確認法も, それだけを対象としておれば万全と言っても過言ではなかった. しかし, 昨今では, ヘロイン, コカイン, 大麻と乱用薬物のリストも, 国際的になってきた. そこで今回...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Journal of Nippon Medical School 1996, Vol.63 (1), p.74-74
1. Verfasser: 仁平信
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:最近, 新聞紙上で, 不法薬物の押収や, 使用者の逮捕に関する記事が多く認められる. ここで言う不法薬物とは, 我が国ではあへん法, 麻薬および向精神薬取締法, 覚せい剤取締法, そして大麻取締法によりその取り扱いが規定されている薬物であり, 依存性が高く, 乱用の恐れがあるため, 当然国際的にも厳しく取り締まられている. 10年前までは, 我が国の乱用薬物の取り締まりは, 覚醒剤が主流であり, スクリーニング法並びに確認法も, それだけを対象としておれば万全と言っても過言ではなかった. しかし, 昨今では, ヘロイン, コカイン, 大麻と乱用薬物のリストも, 国際的になってきた. そこで今回, 本学の救命救急センター入室患者の薬毒物分析を通して, これら不法薬物使用者の薬物の検出にも従事している者の立場から, 最近の薬物事情とその周辺の話題を提供したい.
ISSN:1345-4676