32)診断が困難であった腹部腫瘍の1例
我々産婦人科医が, 一般臨床で遭遇する卵巣腫瘍は, ほとんどが術前に診断可能である. しかし, 時には想像もしなかった症例にあたることがある. 今回, 我々は卵巣腫瘍を疑い開腹したが, 卵巣とは異なる腸間に囲まれた腫瘍を発見し, 診断に苦慮した症例を経験したので, 若干の考察を加えて報告する. 症例は70歳, 腹部腫瘍を主訴に来院. 既往歴に2回の開腹術を認め, 20年来の腹痛および下痢を認めた. 腹部超音波診断にて直径5cmの卵巣腫瘍らしき陰影を認めたため, 悪性卵巣腫瘍を疑い術前検査を行った. 腹部MRI検査によっても悪性腫瘍の可能性を認めたため, 開腹時術中冷凍迅速切片を本院病理部に依頼...
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Veröffentlicht in: | Journal of Nippon Medical School 1995, Vol.62 (5), p.556-556 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 我々産婦人科医が, 一般臨床で遭遇する卵巣腫瘍は, ほとんどが術前に診断可能である. しかし, 時には想像もしなかった症例にあたることがある. 今回, 我々は卵巣腫瘍を疑い開腹したが, 卵巣とは異なる腸間に囲まれた腫瘍を発見し, 診断に苦慮した症例を経験したので, 若干の考察を加えて報告する. 症例は70歳, 腹部腫瘍を主訴に来院. 既往歴に2回の開腹術を認め, 20年来の腹痛および下痢を認めた. 腹部超音波診断にて直径5cmの卵巣腫瘍らしき陰影を認めたため, 悪性卵巣腫瘍を疑い術前検査を行った. 腹部MRI検査によっても悪性腫瘍の可能性を認めたため, 開腹時術中冷凍迅速切片を本院病理部に依頼した. |
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ISSN: | 1345-4676 |