22)眼窩に原発したサルコイドーシスの1例

症例:65歳, 男性. 初診日:平成6年5月30日. 主訴:右上眼瞼腫瘤. 家族歴:特記すべきことなし. 既往歴:55歳, 副鼻腔炎, 60歳鼻茸. 現病歴:平成元年より右上眼, 内側に腫瘤を触知. 徐々に増大し, 初診時の2週間前よりさらに急激に腫大した. 眼科的所見:初診時視力は両眼ともに1. 5, 眼圧は正常. 透光体, 眼底に異常なし. 右上眼瞼鼻側に約10×20mmの腫瘤が認められ, 可動性はなく, 自発痛や圧痛を認めなかった. 初診時より1ヵ月後, 上眼瞼全体が腫脹し, 開瞼困難となった. MRIにて右側鼻側より眼窩内壁に沿ってT1強調像, T2強調像ともに低信号域で破壊像は認めら...

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Veröffentlicht in:Journal of Nippon Medical School 1995, Vol.62 (5), p.553-553
Hauptverfasser: 塚本佐知子, 中山滋章, 前田昭太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例:65歳, 男性. 初診日:平成6年5月30日. 主訴:右上眼瞼腫瘤. 家族歴:特記すべきことなし. 既往歴:55歳, 副鼻腔炎, 60歳鼻茸. 現病歴:平成元年より右上眼, 内側に腫瘤を触知. 徐々に増大し, 初診時の2週間前よりさらに急激に腫大した. 眼科的所見:初診時視力は両眼ともに1. 5, 眼圧は正常. 透光体, 眼底に異常なし. 右上眼瞼鼻側に約10×20mmの腫瘤が認められ, 可動性はなく, 自発痛や圧痛を認めなかった. 初診時より1ヵ月後, 上眼瞼全体が腫脹し, 開瞼困難となった. MRIにて右側鼻側より眼窩内壁に沿ってT1強調像, T2強調像ともに低信号域で破壊像は認められなかった. 8月17日, 病理組織試験切除施行. 類上皮細胞からなる乾絡壊死のない小型の結節が多数認められ, ラングハンス巨細胞中に星状小体を認めた. 標本の好酸菌染色は陰性であった.
ISSN:1345-4676