皮膚科における行動療法

行動療法は不適切な行動を心理的操作によって修正する精神療法である.方法としては,段階的曝露法,セルフモニタリング法,ハビットリバーサル法,オペラント条件づけ,フラッディング法,苦行療法などがある.皮膚科において不適切な行動として問題となるのは,アトピー性皮膚炎をはじめとする痒みに対する過剰な搔破行動が最も多いと思われる.そのほかとして抜毛症や爪咬み,皮膚むしり症などがある.また人前に出るとコリン性じんま疹が出るという場合もある.搔破行動にはセルフモニタリング法やハビットリバーサル法が有用である.抜毛症や爪咬み,皮膚むしり症に関してもセルフモニタリング法やハビットリバーサル法が有用である.これら...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心身医学 2024, Vol.64(2), pp.137-140
1. Verfasser: 羽白, 誠
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:行動療法は不適切な行動を心理的操作によって修正する精神療法である.方法としては,段階的曝露法,セルフモニタリング法,ハビットリバーサル法,オペラント条件づけ,フラッディング法,苦行療法などがある.皮膚科において不適切な行動として問題となるのは,アトピー性皮膚炎をはじめとする痒みに対する過剰な搔破行動が最も多いと思われる.そのほかとして抜毛症や爪咬み,皮膚むしり症などがある.また人前に出るとコリン性じんま疹が出るという場合もある.搔破行動にはセルフモニタリング法やハビットリバーサル法が有用である.抜毛症や爪咬み,皮膚むしり症に関してもセルフモニタリング法やハビットリバーサル法が有用である.これらは本人に課題を課すため,やる気(動機づけ)が出ないとできない治療法である.いかに動機づけを起こすかということが治療のポイントとなる.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.64.2_137