ヨガ

「目的」ヨガの最大の心身医学的特徴は, ヨガの練習によってストレス反応に拮抗する生体反応(筋緊張, 疲労感の改善などの身体的変化に加えて, 不安, 抑うつ, 失体感の改善などの心理的変化)が生じる点にある. 第2点目の特徴は, これらの生体反応が, 医師による薬物療法や心理士による言語的心理療法によってではなく, 練習者自らの身体・動作, 呼吸, 注意の向け方によってもたらされる点である. そのため心身医学領域では, ヨガは(1)ストレス性の症状を軽減するための医学的治療の補助療法, (2)言語的心理療法に対する抵抗が強い患者に対する代替療法, 言語的心理療法の導入を容易にしたり, 心理療法を...

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Veröffentlicht in:心身医学 2023, Vol.63(3), pp.265-269
1. Verfasser: 岡, 孝和
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」ヨガの最大の心身医学的特徴は, ヨガの練習によってストレス反応に拮抗する生体反応(筋緊張, 疲労感の改善などの身体的変化に加えて, 不安, 抑うつ, 失体感の改善などの心理的変化)が生じる点にある. 第2点目の特徴は, これらの生体反応が, 医師による薬物療法や心理士による言語的心理療法によってではなく, 練習者自らの身体・動作, 呼吸, 注意の向け方によってもたらされる点である. そのため心身医学領域では, ヨガは(1)ストレス性の症状を軽減するための医学的治療の補助療法, (2)言語的心理療法に対する抵抗が強い患者に対する代替療法, 言語的心理療法の導入を容易にしたり, 心理療法を円滑に進めるための身体的アプローチ, (3)ストレス性疾患のセルフコントロール法, ストレスマネジメント法, として導入することを検討してよい.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.63.3_265