心身医療の伝承—若手治療者へのメッセージ

「はじめに」80回目の誕生日の3日前にこの原稿を書いています. 10年前, 69歳から70歳になったときは, 別段, 大きな心の変化は感じませんでした. しかし, 79歳から80歳になろうとしている今は, かなり大きい人生の「節目感」を感じています. 先日, これまでホスピスに関わった約90名の人たちが全国から集まってくださり, 「傘寿の祝い」をしてくれました. そのとき, 「私は80歳なのだ」という想いが, かなり強く湧き上がってきました. そのような心境のとき, 「心身医学」編集室から執筆依頼が届き, 「回顧録」的なものを書いてみようと, ご依頼を引き受けさせていただきました. 「医師を目...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心身医学 2019, Vol.59(8), pp.754-758
1. Verfasser: 柏木, 哲夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」80回目の誕生日の3日前にこの原稿を書いています. 10年前, 69歳から70歳になったときは, 別段, 大きな心の変化は感じませんでした. しかし, 79歳から80歳になろうとしている今は, かなり大きい人生の「節目感」を感じています. 先日, これまでホスピスに関わった約90名の人たちが全国から集まってくださり, 「傘寿の祝い」をしてくれました. そのとき, 「私は80歳なのだ」という想いが, かなり強く湧き上がってきました. そのような心境のとき, 「心身医学」編集室から執筆依頼が届き, 「回顧録」的なものを書いてみようと, ご依頼を引き受けさせていただきました. 「医師を目指す」3歳のときに父が結核で亡くなり, 母一人子一人の家庭で育ちました. 母はナースをしており, 病院の敷地内に小さな運動場がありました. 小学生のときは, その運動場が私の遊び場でした.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.59.8_754