消化器症状と睡眠および精神症状との関連性について : 精神科外来患者を対象とした研究(睡眠医学が心身医学に寄与できること,2013年,第54回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(横浜))

消化器症状と睡眠との関連を明確にすることを目的に,(1)機能性ディスペプシア(FD)患者,および(2)精神科通院患者を対象に両者の関連性について多面的に検討した.(1)の結果からは,胃運動や胃知覚の異常と消化器症状および睡眠異常との相関に比べ,心理的指標(STAI,SDS)や睡眠尺度(PSQI)がGSRS(Gastro-intestinal Symptom Rating Scale)と有意に相関していた.また二項ロジスティック解析の結果,SCL-90-R(Symptom Checklist-90-Revised)の身体化スコアが最もFD診断に関連していた.一方,当院精神科受診中の128名の患者...

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Veröffentlicht in:心身医学 2014/03/01, Vol.54(3), pp.242-250
Hauptverfasser: 小曽根, 基裕, 黒田, 彩子, 沖野, 慎治, 中田, 浩二, 中山, 和彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:消化器症状と睡眠との関連を明確にすることを目的に,(1)機能性ディスペプシア(FD)患者,および(2)精神科通院患者を対象に両者の関連性について多面的に検討した.(1)の結果からは,胃運動や胃知覚の異常と消化器症状および睡眠異常との相関に比べ,心理的指標(STAI,SDS)や睡眠尺度(PSQI)がGSRS(Gastro-intestinal Symptom Rating Scale)と有意に相関していた.また二項ロジスティック解析の結果,SCL-90-R(Symptom Checklist-90-Revised)の身体化スコアが最もFD診断に関連していた.一方,当院精神科受診中の128名の患者を対象にした結果(2)では,GSRSの総合スコアは健常者より有意に高く,PSQI総合スコアと有意に相関した(r=0.396, p
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.54.3_242