7. 脚本分析により繰り返す休職の悪循環から脱却した一例(一般演題,第63回日本心身医学会中部地方会演題抄録)

目的:4回の休職を繰り返した後, 交流分析における脚本分析を施行し, 復職した症例を経験した. 症例:25歳, 男性, 会社員. 主訴:抑うつ気分, 意欲低下, 不眠, 頭痛. 現病歴:X-1年4月, 入社. 11月頃より, 上司との意思の疎通がうまくとれないことにより, 不眠, 意欲低下, 希死念慮が出現. X年1月, Aクリニックを受診. 適応障害として加療されるも症状不変. 5月, 当科初診. うつ状態を認め入院. その後, 症状の再燃に伴い休職を繰り返した. X+1年4月, 休職の原因の把握とその対策のため面接に導入. 経過:職場復帰を目的に脚本分析を導入した. 自己洞察が進み, 復職...

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Veröffentlicht in:心身医学 2012/02/01, Vol.52(2), pp.157
Hauptverfasser: 宇賀, 伸一, 松田, 史帆, 山内, 麻利子, 芦原, 睦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:4回の休職を繰り返した後, 交流分析における脚本分析を施行し, 復職した症例を経験した. 症例:25歳, 男性, 会社員. 主訴:抑うつ気分, 意欲低下, 不眠, 頭痛. 現病歴:X-1年4月, 入社. 11月頃より, 上司との意思の疎通がうまくとれないことにより, 不眠, 意欲低下, 希死念慮が出現. X年1月, Aクリニックを受診. 適応障害として加療されるも症状不変. 5月, 当科初診. うつ状態を認め入院. その後, 症状の再燃に伴い休職を繰り返した. X+1年4月, 休職の原因の把握とその対策のため面接に導入. 経過:職場復帰を目的に脚本分析を導入した. 自己洞察が進み, 復職・休職の悪循環から脱却しえた. 考察:休職を繰り返す症例においては, 症例が自分の問題点を把握しうる対応が重要であると考えられた.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.52.2_157_1