10.家族構造と相談目標の明確化により,問題行動が消失した事例 : ご夫婦としてどうしましょう?(一般演題,第47回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)

はじめに:本発表では, 家族が患者の治療を許容することで本人の負担とならないよう, 治療構造変更と相談目標の明確化にて, 問題行動が消失した事例を報告. 家族:夫(37歳), IP(34歳), 息子(小4) 来談経緯:X-5年より息子を叩くようになり, 受診した心療内科から紹介. 経過:#1:IPは自分の問題行動が原家族の影響と思い, 家族から治療の許可を得た. Thは夫婦の来談を依頼. #2:母親に意思表示でき息子を叩かず過ごせたと報告. #3:副作用のため服薬中止でイライラが募り, 夫とけんかし母親が突然滞在. Thは, 夫婦の話し合いの途中, 母親の滞在で困難になったと枠づけ, 家族構造...

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Veröffentlicht in:心身医学 2011/10/01, Vol.51(10), pp.941
Hauptverfasser: 長瀬, 信子, 吉川, 悟
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに:本発表では, 家族が患者の治療を許容することで本人の負担とならないよう, 治療構造変更と相談目標の明確化にて, 問題行動が消失した事例を報告. 家族:夫(37歳), IP(34歳), 息子(小4) 来談経緯:X-5年より息子を叩くようになり, 受診した心療内科から紹介. 経過:#1:IPは自分の問題行動が原家族の影響と思い, 家族から治療の許可を得た. Thは夫婦の来談を依頼. #2:母親に意思表示でき息子を叩かず過ごせたと報告. #3:副作用のため服薬中止でイライラが募り, 夫とけんかし母親が突然滞在. Thは, 夫婦の話し合いの途中, 母親の滞在で困難になったと枠づけ, 家族構造を示し夫婦の目標設定を行った. #4:息子の対応を夫に任せ, 夫婦の話し合いが可能になり終結. 考察:問題を本人だけのこととせず夫婦サブシステムの機能を強化したことで家族構造が変化し問題が消失したと考える.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.51.10_941_2