調査に基づく職場環境改善 : MIRROR・WINの活用(合同シンポジウム:職場のメンタルヘルス-心身医学からの挑戦-,2009年,第1回日本心身医学5学会合同集会(東京))

職場のメンタルヘルス対策では,持続的な効果が期待できる組織的アプローチが求められつつある.職場環境改善は,労働者の心身の健康と生産性の保持増進を目的とした組織的アプローチである.持続的・実効的な職場環境改善を展開するには,労働者の主体的な参画が不可欠である.MIRRORやWINは,主体的な参画と建設的な検討を促すため,労働者のニーズに焦点をあてたポジティブな表現の項目から構成されるツールとして開発されている.これらのツールの特徴を生かした7つのステップに基づく職場風土の改善は,職業性ストレスの変化や精神健康度との関連から,労働者の心身の健康と生産性の保持増進に寄与することが示唆された.今後は,...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心身医学 2010/07/01, Vol.50(7), pp.643-649
Hauptverfasser: 真船, 浩介, 廣, 尚典, 永田, 頌史
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:職場のメンタルヘルス対策では,持続的な効果が期待できる組織的アプローチが求められつつある.職場環境改善は,労働者の心身の健康と生産性の保持増進を目的とした組織的アプローチである.持続的・実効的な職場環境改善を展開するには,労働者の主体的な参画が不可欠である.MIRRORやWINは,主体的な参画と建設的な検討を促すため,労働者のニーズに焦点をあてたポジティブな表現の項目から構成されるツールとして開発されている.これらのツールの特徴を生かした7つのステップに基づく職場風土の改善は,職業性ストレスの変化や精神健康度との関連から,労働者の心身の健康と生産性の保持増進に寄与することが示唆された.今後は,事後対応型のメンタルヘルス対策だけでなく,事前対応型の建設的なストレスマネジメントの科学的根拠に基づく展開と普及が望まれる.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.50.7_643