食行動異常傾向測定尺度の開発および信頼性・妥当性の検討

食行動異常傾向測定尺度の信頼性・妥当性を検討し,カットオフポイントを設定した.女子学生429名(平均年齢20.29±3.67歳)・摂食障害患者27名(平均年齢24.26±6.13歳)を解析対象とした.因子分析の結果,第1因子:食物摂取コントロール不能感,第2因子:不適応的食物排出行動,第3因子:食物摂取コントロールが抽出され,信頼性係数は十分であった(α=0.78〜0.89).EAT-26およびEDI下位尺度で対象者を分類し,各因子得点について一要因分散分析を行った結果,EAT-26高群は中群・低群よりも全因子得点が高く,中群は低群よりも高かった.EDI過食尺度高群は中群・低群よりも第3因子得...

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Veröffentlicht in:心身医学 2009/04/01, Vol.49(4), pp.315-323
Hauptverfasser: 山蔦, 圭輔, 中井, 義勝, 野村, 忍
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:食行動異常傾向測定尺度の信頼性・妥当性を検討し,カットオフポイントを設定した.女子学生429名(平均年齢20.29±3.67歳)・摂食障害患者27名(平均年齢24.26±6.13歳)を解析対象とした.因子分析の結果,第1因子:食物摂取コントロール不能感,第2因子:不適応的食物排出行動,第3因子:食物摂取コントロールが抽出され,信頼性係数は十分であった(α=0.78〜0.89).EAT-26およびEDI下位尺度で対象者を分類し,各因子得点について一要因分散分析を行った結果,EAT-26高群は中群・低群よりも全因子得点が高く,中群は低群よりも高かった.EDI過食尺度高群は中群・低群よりも第3因子得点が高く,中群は低群よりも第2因子・第3因子得点が高かった.EDIやせ願望高群は低群よりも第1因子・第2因子得点が高かった.以上から尺度の基準関連妥当性が確認された.カットオフポイントは第1因子:16点,第2因子:2点,第3因子:7点であった.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.49.4_315