7.睡眠時無呼吸症候群患者における昼間の眠気とうつとの関連について(一般演題,第59回日本心身医学会中部地方会演題抄録)

睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome;SAS)の治療過程において自殺をする例がいくつか発表されており, 近年, SASとうつ病の関連性について注目されてきている. SASの人間の心理・行動側面への影響に関しては, さまざまな研究がなされてきた. 特にSASとうつとの関連性の研究は多い. これまでに, SAS患者におけるうつや不安に関する検討はなされてきたものの, その結果はまちまちであり, 一貫していなかった. その理由として, SASがうつに影響を及ぼしているのではなく, SASから生じる何かがうつに影響を及ぼしているという観点から, 今回は昼間の眠気に注目し, SA...

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Veröffentlicht in:心身医学 2008/09/01, Vol.48(9), pp.828-829
Hauptverfasser: 松岡, 亜由子, 堀, 礼子, 篠邊, 龍二郎, 塩見, 利明, 古井, 景
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome;SAS)の治療過程において自殺をする例がいくつか発表されており, 近年, SASとうつ病の関連性について注目されてきている. SASの人間の心理・行動側面への影響に関しては, さまざまな研究がなされてきた. 特にSASとうつとの関連性の研究は多い. これまでに, SAS患者におけるうつや不安に関する検討はなされてきたものの, その結果はまちまちであり, 一貫していなかった. その理由として, SASがうつに影響を及ぼしているのではなく, SASから生じる何かがうつに影響を及ぼしているという観点から, 今回は昼間の眠気に注目し, SASとうつとの関連を検討した. 対象:愛知医科大学病院睡眠医療センターにPSG精査目的に入院し, SASと診断された患者202例を対象とし, ESS(Epworth Sleepiness Scale), SDS(self depression scale), HAM-D(Hamilton's Rating Scale for Depression)を用いて検討した. 結果として, AHI(apnea and hypopnea index)とSDS, HAMとの関連は認められなかったが, ESSとSDS, HAMとの関連は認められた. 当日にはこれらの結果の統計学的な解析データに加え, 若干の考察を発表した.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.48.9_828_3