17.精神遅滞,強迫性障害を合併した概日リズム睡眠障害患者の治療にリスペリドンが著効した1例(第30回日本心身医学会中国・四国地方会演題抄録)
精神遅滞, 強迫性障害を合併した概日リズム睡眠障害の患者にリスペリドンを投与したことで, 睡眠障害が著明に改善した症例を経験したので報告した. 症例:26歳, 男性. 主訴:睡眠時間が不規則で昼夜逆転する. 現病歴:精神発達遅滞あり, 障害学級へ通学していた. X-8年(18歳頃)より「服を着替える途中で動きがとまる」「食事に何時間もかかる」などの行動異常が出現した. その後徐々に寝起きする時間がばらばらとなり, 昼夜逆転するようになった. X年1月, 当院睡眠障害外来を初診した. 検査所見:睡眠覚醒リズム表は不規則型であった. 血中メラトニンは立ち上がり時刻は遅れ, ピーク値も低値であった....
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Veröffentlicht in: | 心身医学 2007/12/01, Vol.47(12), pp.1055 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 精神遅滞, 強迫性障害を合併した概日リズム睡眠障害の患者にリスペリドンを投与したことで, 睡眠障害が著明に改善した症例を経験したので報告した. 症例:26歳, 男性. 主訴:睡眠時間が不規則で昼夜逆転する. 現病歴:精神発達遅滞あり, 障害学級へ通学していた. X-8年(18歳頃)より「服を着替える途中で動きがとまる」「食事に何時間もかかる」などの行動異常が出現した. その後徐々に寝起きする時間がばらばらとなり, 昼夜逆転するようになった. X年1月, 当院睡眠障害外来を初診した. 検査所見:睡眠覚醒リズム表は不規則型であった. 血中メラトニンは立ち上がり時刻は遅れ, ピーク値も低値であった. 経過:ビタミンB12, メラトニン, フルボキサミンを開始するも改善認めず. リスペリドン1mgを追加したところ, 睡眠時間が規則的となり, ほとんどずれることはなくなった. 同時に食事時間など行動にかかる時間も短くなり, 生活リズムが著明に改善した. |
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ISSN: | 0385-0307 2189-5996 |
DOI: | 10.15064/jjpm.47.12_1055_3 |