9.閉塞型睡眠時無呼吸症候群を合併し,CPAP療法により症状の改善を認めたうつ病性障害の2症例(第30回日本心身医学会中国・四国地方会演題抄録)
閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は睡眠障害だけでなく, 集中力低下や性格変化なども呈することがある疾患であり, うつ病性障害と鑑別を要する疾患である. 今回われわれは, うつ病性障害で治療中にOSASを合併し, nasal continuous positive airway pressure(経鼻CPAP)治療により抑うつ症状が軽快した2症例を経験した. 今回の2症例は,以前からうつ病性障害で通院していたため, 当初はうつ病性障害の病状の悪化と判断されたが, OSASの合併が悪化の一因と考えられた. 2症例とも高血圧の傾向があり, 耐糖能障害が存在し, 症例2では短期間でBMIの増加が認...
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Veröffentlicht in: | 心身医学 2007/12/01, Vol.47(12), pp.1053 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は睡眠障害だけでなく, 集中力低下や性格変化なども呈することがある疾患であり, うつ病性障害と鑑別を要する疾患である. 今回われわれは, うつ病性障害で治療中にOSASを合併し, nasal continuous positive airway pressure(経鼻CPAP)治療により抑うつ症状が軽快した2症例を経験した. 今回の2症例は,以前からうつ病性障害で通院していたため, 当初はうつ病性障害の病状の悪化と判断されたが, OSASの合併が悪化の一因と考えられた. 2症例とも高血圧の傾向があり, 耐糖能障害が存在し, 症例2では短期間でBMIの増加が認められている. これらをOSASの合併を疑う所見ととらえることが必要であると思われた. また2症例とも, まず, 簡易型アプノモニターを施行したが, 症例2では簡易型アプノモニターとポリソムノグラフィー(PSG)でデータに乖離があり, 正確を期すためにはPSGを施行すべきであると考えられた. |
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ISSN: | 0385-0307 2189-5996 |
DOI: | 10.15064/jjpm.47.12_1053_3 |