1.小児科入院中の神経性無食欲症患者へのコンサルテーション・リエゾン活動について(第30回日本心身医学会中国・四国地方会演題抄録)

われわれは子どもの摂食障害の治療を, 小児科に入院した患者について精神科コンサルテーション・リエゾン活動として関与している. 今回, 2001年4月から2005年3月までの間に小児科入院患者で当科も治療に関わった9人について報告した. 全例女性で, 初診時年齢は平均13.1歳. 初診時BMIは平均14.3. 全例が15%以上の体重減少. 発病から小児科初診までの期間は平均約4.7カ月. 小児科入院期間は平均3.5カ月. 精神科治療では面接回数が平均19.2回. 行動療法や遊戯療法を取り入れた. 転帰は, 退院時BMIは15.5と増加していた. 退院後の長期経過をみると8人が治療終了(終了時BM...

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Veröffentlicht in:心身医学 2007/12/01, Vol.47(12), pp.1051
Hauptverfasser: 稲垣, 卓司, 安川, 玲, 斎藤, 千都香, 堀口, 淳, 四本, 由郁, 金井, 理恵, 岸, 和子, 瀬島, 斉, 山口, 清次
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:われわれは子どもの摂食障害の治療を, 小児科に入院した患者について精神科コンサルテーション・リエゾン活動として関与している. 今回, 2001年4月から2005年3月までの間に小児科入院患者で当科も治療に関わった9人について報告した. 全例女性で, 初診時年齢は平均13.1歳. 初診時BMIは平均14.3. 全例が15%以上の体重減少. 発病から小児科初診までの期間は平均約4.7カ月. 小児科入院期間は平均3.5カ月. 精神科治療では面接回数が平均19.2回. 行動療法や遊戯療法を取り入れた. 転帰は, 退院時BMIは15.5と増加していた. 退院後の長期経過をみると8人が治療終了(終了時BMIは17.8)し, 治療期間は6カ月から最長3年. 1例は小児科通院自己中断. また全例に人格障害の合併はなく, 比較的軽症例であった. 摂食障害の治療は長期に及ぶため, 治療方針など小児科医と精神科医間で, また看護スタッフや親との間で連携が必要であった.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.47.12_1051_1