3.学童期に発症した摂食障害(第55回日本心身医学会中部地方会演題抄録,地方会抄録,学会報告)

はじめに:今回, 学童期における摂食障害(拒食制限型)2例を経験したため報告した. 症例1:9歳, 女児, 小学3年4月頃より徐々に食欲が低下しはじめた. 5月に入り食後に間欠的な腹痛が出現するようになったが, 中旬より食事と無関係に腹痛を訴え水分摂取も不良となった. 改善しないため5月27日小児科外来を初診し, 脱水症状も認めたため同日入院加療となった. 症例2:10歳, 女児. 小学4年5月10日食後に気分が悪くなり, それ以降急に食欲がなくなった. 5月21日精神心療科に初診した. 7月から翌年1月までに計3回入院加療を行った. まとめ:今回, 2例とも成長期であったため, 早期に介入し...

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Veröffentlicht in:心身医学 2007/01/01, Vol.47(1), pp.57
Hauptverfasser: 加藤, 美由紀, 外ノ池, 隆史, 永井, 幸代
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに:今回, 学童期における摂食障害(拒食制限型)2例を経験したため報告した. 症例1:9歳, 女児, 小学3年4月頃より徐々に食欲が低下しはじめた. 5月に入り食後に間欠的な腹痛が出現するようになったが, 中旬より食事と無関係に腹痛を訴え水分摂取も不良となった. 改善しないため5月27日小児科外来を初診し, 脱水症状も認めたため同日入院加療となった. 症例2:10歳, 女児. 小学4年5月10日食後に気分が悪くなり, それ以降急に食欲がなくなった. 5月21日精神心療科に初診した. 7月から翌年1月までに計3回入院加療を行った. まとめ:今回, 2例とも成長期であったため, 早期に介入し入院加療を行った. 保護的な環境を整えたことから比較的短期間で健常時に近い量まで食事摂取が可能となった.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.47.1_57_3