4.女性心身症患者の東洋医学的治療(パネルディスカッション,第39回 日本心身医学会近畿地方会演題抄録,地方会抄録,学会報告)
女性心身症は主に(1)月経前症候群, (2)産後の体調不良, (3)更年期障害に大別される. また, それぞれの疾患はジェンダーにより病状の修飾を受けている. 月経前症候群は食の不養生や冷えなどの問題が関与し, 於血, 血虚, 気欝が病態となる. そして産後の体調不良は核家族問題などが関与し, 気虚, 血虚, 於血, 気欝が病態である. 最後に更年期障害では夫や老親との関係が関与し, 於血, 気欝などが病態となる. 東洋医学は基本的にsex-specific medicineであるが, 気血水の調和を計るという治療思想は, 結果的にgender-specific medicineになる可能性が...
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Veröffentlicht in: | 心身医学 2006/10/01, Vol.46(10), pp.920-921 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 女性心身症は主に(1)月経前症候群, (2)産後の体調不良, (3)更年期障害に大別される. また, それぞれの疾患はジェンダーにより病状の修飾を受けている. 月経前症候群は食の不養生や冷えなどの問題が関与し, 於血, 血虚, 気欝が病態となる. そして産後の体調不良は核家族問題などが関与し, 気虚, 血虚, 於血, 気欝が病態である. 最後に更年期障害では夫や老親との関係が関与し, 於血, 気欝などが病態となる. 東洋医学は基本的にsex-specific medicineであるが, 気血水の調和を計るという治療思想は, 結果的にgender-specific medicineになる可能性がある. ただし, 東洋医学は治療者の主観が入ることも多く, 治療がsex-specificにとどまるか, gender-specificまで発展するかは, 治療者のもつ社会的, 文化的背景に左右されるものと思われる. |
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ISSN: | 0385-0307 2189-5996 |
DOI: | 10.15064/jjpm.46.10_920_4 |