11.タッチパネル方式による個人用ストレスチェックリスト作成システム(第102回 日本心身医学会関東地方会演題抄録,地方会抄録,学会報告)

ストレス症状は個人差が大きいため, ストレス管理には, 個人差を反映した個人用ストレスチェックリスト(以下, PSCL)を用いることが望ましい. PSCLを作成するには, 症状の「項目プール」から当該症状を選択する方式が効率的である. われわれは成人, 中学生ら256名への調査をもとに症状項目を収集し, 1日で判定できない症状は除外して, 245症状を項目プールとして用いることにした. 成人275名は, 項目プールのすべての症状をストレス症状として選択した. 症状を睡眠症状, 身体症状, 精神症状に三分し, 各症状を因子分析したところ, ストレス疲労の概念を構成すると思われる14因子に分かれた...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心身医学 2006/09/01, Vol.46(9), pp.842
Hauptverfasser: 渡辺, めぐみ, 志井田, 孝, 志井田, 美幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ストレス症状は個人差が大きいため, ストレス管理には, 個人差を反映した個人用ストレスチェックリスト(以下, PSCL)を用いることが望ましい. PSCLを作成するには, 症状の「項目プール」から当該症状を選択する方式が効率的である. われわれは成人, 中学生ら256名への調査をもとに症状項目を収集し, 1日で判定できない症状は除外して, 245症状を項目プールとして用いることにした. 成人275名は, 項目プールのすべての症状をストレス症状として選択した. 症状を睡眠症状, 身体症状, 精神症状に三分し, 各症状を因子分析したところ, ストレス疲労の概念を構成すると思われる14因子に分かれた. この症状項目プールから作成したPSCLの症状記録と5段階の疲労度の10日間分データを成人96名から得た. 疲労度とストレス自覚症状数は正の相関があった. これら3点は症状項目プールの妥当性を示すと思われる. われわれはこの症状項目プールからPSCL作成し, 患者のストレスの特性を示すシステムを開発した. 因子分析に基づいて分類した項目ごとに, パソコン画面上に症状項目を提示した. 患者は自分のストレス症状に該当する項目をタッチパネルで選択する. すべての項目を提示, 選択し終えると, 選んだ項目および身体症状, 精神症状, 睡眠症状の数のチャートグラフがプリントされる. このPSCLを用い, 患者に自覚したストレス症状を毎日記録させ, 症状個数の増減を元に外来診療に用いている.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.46.9_842_2