16. 心と身体の健康調査表(STPH)の検討(第3報)(第54回 日本心身医学会中部地方会演題抄録,地方会抄録,学会報告)

目的:当科では, 診断や治療に必要な情報を効率的に収集するため自己記入式初診時問診表「心と身体の健康調査表(STPH)」を作成し臨床にて活用している. 今回は, 標準化のため尺度の再検討を行った. 対象と方法:対象は健常者1,016例(男性601例, 女性415例, 平均年齢37.24±13.73歳)である. 因子分析により, 尺度を作成した. 作成された各尺度の得点について当科受診者と比較した. 調査期間は1997年8月から2004年8月である. 結果:第1因子は「うつ関連尺度」, 第2因子は「不定愁訴関連尺度」, 第3因子は「活力関連尺度」と命名した. すべての尺度で当科受診者は健常者に比...

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Veröffentlicht in:心身医学 2006/07/01, Vol.46(7), pp.680
Hauptverfasser: 高田, 慈子, 大平, 泰子, 松田, 史帆, 山田, 恵美, 石川, 浩二, 芦原, 睦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:当科では, 診断や治療に必要な情報を効率的に収集するため自己記入式初診時問診表「心と身体の健康調査表(STPH)」を作成し臨床にて活用している. 今回は, 標準化のため尺度の再検討を行った. 対象と方法:対象は健常者1,016例(男性601例, 女性415例, 平均年齢37.24±13.73歳)である. 因子分析により, 尺度を作成した. 作成された各尺度の得点について当科受診者と比較した. 調査期間は1997年8月から2004年8月である. 結果:第1因子は「うつ関連尺度」, 第2因子は「不定愁訴関連尺度」, 第3因子は「活力関連尺度」と命名した. すべての尺度で当科受診者は健常者に比して有意に高い得点を示した. 考察:作成された尺度は心療内科の初診時の診断における有効性が期待される. 今後臨床的有用性の検討が必要と思われる.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.46.7_680_4