14. 思考場療法の有効性の検討(第53回 日本心身医学会中部地方会演題抄録)

陰性感情をタッピングなどで除去する思考場療法(Thought Field Therapy;TFT)を, 2003年5月から2004年3月までに施行したパニック障害などの患者8名のアンケートに基づき, 有効性を検討した. TFTは簡便で即効性があるため一見信じがたい治療法ではあるが, 患者側は意外に抵抗を感じていなかった. 2回の施行ですべての患者の臨床症状に効果がみられたが, 持続には個人差があった. TFTは短時間で安全に行え, セルフケアができる. また, 苦痛となる感情や感覚は消去できるが記憶内容は影響を受けないという特徴があるため, 症状の原因を語りたがらない患者においても援助の拡大が...

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Veröffentlicht in:心身医学 2006/02/01, Vol.46(2), pp.166
Hauptverfasser: 山田, 和子, 村上, そのみ, 舌津, 高秋, 山本, 績子, 粕谷, 高明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:陰性感情をタッピングなどで除去する思考場療法(Thought Field Therapy;TFT)を, 2003年5月から2004年3月までに施行したパニック障害などの患者8名のアンケートに基づき, 有効性を検討した. TFTは簡便で即効性があるため一見信じがたい治療法ではあるが, 患者側は意外に抵抗を感じていなかった. 2回の施行ですべての患者の臨床症状に効果がみられたが, 持続には個人差があった. TFTは短時間で安全に行え, セルフケアができる. また, 苦痛となる感情や感覚は消去できるが記憶内容は影響を受けないという特徴があるため, 症状の原因を語りたがらない患者においても援助の拡大が期待される. 今後は, 精神疾患のみならず心身症に対しても治療効果を検討していきたい.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.46.2_166_2