14. 診断に苦慮した電解質異常を伴う不明熱の1例(第37回 日本心身医学会近畿地方会演題抄録)

夏期に低Na血症, 低K血症を伴う39~40℃台の発熱を繰り返す不明熱の1例を経験したので報告した. 症例:26歳, 女性. 主訴:悪寒, 発汗過多. 現病歴:大学受験に失敗した頃から頻尿や悪寒が出現するようになった. 経過:2000年4月3日に悪寒, 発汗過多を主訴に来院, 悪寒のため, 大量に衣服を着込んでいた. 投薬を行ったが, 不変であった. 8月14日に発熱, 低Na血症, 低K血症を認めたため, 入院となった. また, WAIS-RVIQ 88, PIQ 66, IQ 77と境界域であった. 補液にて解熱し, 電解質異常も改善, 9月1日に退院した. その後も外来で不変のまま経過観...

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Veröffentlicht in:心身医学 2005/10/01, Vol.45(10), pp.808
Hauptverfasser: 保田, 佳苗, 西田, 慎二, 平野, 智子, 陣内, 里佳子, 岩上, 芳, 杤原, 京子, 小山, 敦子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:夏期に低Na血症, 低K血症を伴う39~40℃台の発熱を繰り返す不明熱の1例を経験したので報告した. 症例:26歳, 女性. 主訴:悪寒, 発汗過多. 現病歴:大学受験に失敗した頃から頻尿や悪寒が出現するようになった. 経過:2000年4月3日に悪寒, 発汗過多を主訴に来院, 悪寒のため, 大量に衣服を着込んでいた. 投薬を行ったが, 不変であった. 8月14日に発熱, 低Na血症, 低K血症を認めたため, 入院となった. また, WAIS-RVIQ 88, PIQ 66, IQ 77と境界域であった. 補液にて解熱し, 電解質異常も改善, 9月1日に退院した. その後も外来で不変のまま経過観察していた. 2001年6月24日に発熱と意識障害, 白血球増多, 低Na血症, 低K血症を認めたため, 入院となった. 補液にて電解質異常は改善, 9月8日に退院となっている. まとめ:大量の衣服を着込んでいること, 発熱は夏期に見られることをあわせると, 衣服内うつ熱の可能性が高いと思われた.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.45.10_808_2