Social Phobia Scale と Social Interaction Anxiety Scale 日本語版の開発

本研究の目的は, 他者からみられることに対する不安を測定するSocial Phobia Scale(SPS)と, 対人交流に対する不安を測定するSocial Interaction Anxiety Scale(SIAS)の翻訳版を開発することであった. 大学生615名, 社会恐怖患者21名を対象に自記式の調査を行い, 探索的因子分析を行ったところ, SPSは1因子20項目, SIASは2因子20項目で構成され, 各尺度の内的整合性は高かった. また, SPSとSIASともに社会恐怖患者と大学生を弁別することが可能であり, Fear of Negative Evaluation Scale(FN...

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Veröffentlicht in:心身医学 2004/11/01, Vol.44(11), pp.841-850
Hauptverfasser: 金井, 嘉宏, 笹川, 智子, 陳, 峻雲, 鈴木, 伸一, 嶋田, 洋徳, 坂野, 雄二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究の目的は, 他者からみられることに対する不安を測定するSocial Phobia Scale(SPS)と, 対人交流に対する不安を測定するSocial Interaction Anxiety Scale(SIAS)の翻訳版を開発することであった. 大学生615名, 社会恐怖患者21名を対象に自記式の調査を行い, 探索的因子分析を行ったところ, SPSは1因子20項目, SIASは2因子20項目で構成され, 各尺度の内的整合性は高かった. また, SPSとSIASともに社会恐怖患者と大学生を弁別することが可能であり, Fear of Negative Evaluation Scale(FNE), Liebowitz Social Anxiety Scale(LSAS)と中程度の正の相関関係にあった. 以上の結果から, SPSとSIASは高い信頼性と妥当性を有することが明らかにされた.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.44.11_841