日本語版痒みに対する認知尺度の妥当性の検討
目的:本研究では筆者らがこれまでに作成を試みてきた日本語版痒み認知尺度(筒井ら, 2000)の基準関連妥当性および予測妥当性を検討した. 方法:皮膚科を受診しているアトピー性皮膚炎患者100名を対象として調査を行った. 結果:探索的因子分析の結果, 原版同様2因子構造であることが確認され, 信頼性も十分であった(破滅的認知尺度:α=0.89, コーピング尺度:α=0.80). 基準関連妥当性に関しては原版同様, 破滅的認知尺度のみがSTAI-SおよびCES-Dと正の相関があった(それぞれγ=0.41と0.44). またコーピング尺度は罹病期間と負の相関が認められた(γ=-0.20). さらに日...
Gespeichert in:
Hauptverfasser: | , , , |
---|---|
Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 目的:本研究では筆者らがこれまでに作成を試みてきた日本語版痒み認知尺度(筒井ら, 2000)の基準関連妥当性および予測妥当性を検討した. 方法:皮膚科を受診しているアトピー性皮膚炎患者100名を対象として調査を行った. 結果:探索的因子分析の結果, 原版同様2因子構造であることが確認され, 信頼性も十分であった(破滅的認知尺度:α=0.89, コーピング尺度:α=0.80). 基準関連妥当性に関しては原版同様, 破滅的認知尺度のみがSTAI-SおよびCES-Dと正の相関があった(それぞれγ=0.41と0.44). またコーピング尺度は罹病期間と負の相関が認められた(γ=-0.20). さらに日本語版の特徴として, 破滅的認知尺度がHealth Locus of Control(HLC)の「超自然」および「自分自身」とそれぞれ正の相関があった(γ=0.30と0.34). 予測妥当性に関しては皮膚症状の重症度別の比較の結果, 最重症の患者の破滅的認知尺度の得点が軽症および重症患者よりも有意に高かった(H=7.03, p |
---|---|
ISSN: | 0385-0307 |